すって
ふかく
はいて、すう
ひとりの
よる
(詩/早乙女ボブ)
おめでとう、
おめでとう
だいすきだ
草はそのままみどり
そこから
外れるしかないんです
海沿いの歩道にて
もしゃもしゃの老犬と
まぶしい笑顔の青年
だいすきだ
わたしの肉と
老いた犬の肉と
若々しい男性の肉 も
血と骨と毛やら汚物まで
ショッピングモールの
あたたか広場で
フリー自由マーケット市場
(うつくしいせかいはうつくしい
わたしのにくは
それは
おいださないで
だいすきです
ここにいたいの
希望を希望するという、その
願いは叶うのかと
曇天に手を合わせ
所詮は所謂に
も冷たい
(詩/早乙女ボブ)
疲れて
果て帰る
手すりが
冷たくひとりの
春の夜に
(詩/早乙女ボブ)
死んだって
いう
死者から
髭
を
引きとめるちからって
なんだろうね
指先で
かろうじていじできているであろうこの
ティーカップを
フチが
ナミ打たされているせんさいなこの
ルイ、ボス
を床におとしたと
地へたたきつけたと
しても
ふくすいぼんにかえらず、はあ
おすしを
お寿司を
たべるときに
お醤油を
ちょちょっとちょっとだけつけるのが
粋だと
ガリでも食ってな
おじさんの髭を
いえ
ガリ
お葬式と
ふるさとなど
ない、いいえ
ない、と書け、と
教わった
ちいさな駅前の前で
ちいさな町の
(詩/早乙女ボブ)
それぞれ
手に手に
はち切れそう
ポケットには
鋭いピン
(詩/早乙女ボブ)
ちがうんですわたし
ぶつかりっこしたことで
この星をけしてしまうなんて
お腹がへってでも
ガム買うくらいの
お金しかなくて
ふうせんが
あめは
ひとつぶひとつぶすべて
ゼロの色でした
お店のまえにいた大きな
ヒキガエル
のようなおばあさん
に言われた
あなたついてるわよという
ことば
パン屋さんとお寺さんの
すきまから
ついと吹いてきたかぜが
パーカーのフードに
おとしたのは
柱だけ
なくなっていましたアパートに
帰ってきたらば
たたみはじゅんわりして
いたので
いつかのなごりか
さくらの花びらが
かっさりと春のにおいを
保存しようとしてでも
流れていってしまって
ここははなれ
て島だから
(詩/早乙女ボブ)
あかりを
けしたら
みえないよ
でも
もう
みんな
しってる
(詩/早乙女ボブ)