テーマ:散文詩

『アパートメント』(散文詩)

『アパートメント』 かつて住んでいた街。電車を降り、ホームから階段を登って改札、駅前通りに立った瞬間に押し寄せる感情。その波は一体何なのか、郷愁なのか喜びなのか、切なさなのか。旅情にも近い。変わったもの、変わっていないもの。自分が住んでいたアパートはまだそこにあった。今では違う人間が日々の暮らしを送っている。ベランダに干された…
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『屋上』(散文詩)

『屋上』 学校には屋上があった。といっても、そこに至るまでの階段なんてものはなくて、廊下の端にある小さなドアを開けると錆びた頼りない金属製の梯子があるだけだ。僕とF君はしばしば屋上に上った。休憩時間に、昼休みに、放課後に。何かをするわけでもないし、何かを話すわけでもない。ぼんやりして、ジュースか何かを飲む。渋谷の街並みが眼下に…
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