『夜の終わりに朝』

夜を終えたら
美味しい紅茶を
飲もうよね

温もる陽に
テーブル囲んで
お喋りしてさ

早いうち
庭の芝生を
刈っておこう

虫刺されは
もう
嫌なんだ


(詩/早乙女ボブ)

『木造家族』

お座敷をこじてみても
シロは出てきませんよ
裏庭に埋めたでしょう
(猛暑の日はつらいばかり
土曜は透明じゃあないから
胡坐をかいた真夜中
黒い水をたてるのは

泥酔すれば禍福なの
直でいれてほしかった
べとついた指 で
屋根を伝い降りる先の
地方都市深夜、二時三時
五百円玉で足りるのかしら
どう足掻いてもリビドーが許さないよね
遮られた帰途のかえり
背後から密通する冷める舐める
季節不詳のクリーム 


勝者の足裏
清らな泥は
やんだ魂に有効な
ドラッグとなり得るか
でも、
でもでも駄目っていうし
お腹痛いのに
パインばかり食べて
無視されるとかなしく
骨も伸びない


(詩/早乙女ボブ)

『おもし』

おなかの
したのほうに
あつくてつよい
おもしをおいてさ
とてもあつくて
つよいんだ


(詩/早乙女ボブ)

『だいすき』

おめでとう、
おめでとう
だいすきだ
草はそのままみどり
そこから
外れるしかないんです
海沿いの歩道にて
もしゃもしゃの老犬と
まぶしい笑顔の青年
だいすきだ
わたしの肉と
老いた犬の肉と
若々しい男性の肉 も
血と骨と毛やら汚物まで

ショッピングモールの
あたたか広場で
フリー自由マーケット市場

(うつくしいせかいはうつくしい

 わたしのにくは
 それは
 おいださないで
 だいすきです
 ここにいたいの

希望を希望するという、その
願いは叶うのかと
曇天に手を合わせ
所詮は所謂に
も冷たい


(詩/早乙女ボブ)